・雲とお城と旗と人と、風を感じるおおらかな絵付けのお皿です。中国の明末清初時代に景徳鎮で焼かれた磁器です。古染付と言われるもので、わが国に輸入された日本人好みの絵付けの焼き物です。日本人が注文したとも言われています。懐石料理の器として重宝され、現在も人気のある器です。
・写真でご覧の通り、雲と旗の一部に赤味がかったところがありますが、釉裏紅(ゆうりこう)と呼ばれる紅色を呈しています。この技法は、辰砂(しんしゃ)とも言われ、景徳鎮窯が始まりです。
「涼風の 曲がりくねって きたりけり」 小林一茶
▼古染付・釉裏紅青花城門人物文皿
口径・21.2㎝(一か所直しあり)