・めずらしい建築の展覧会が、いま京都国立近代美術館で開催中。タイトルは『分離派建築会100年、建築は芸術か?』、会期は3月7日までです。
・分離派建築会…小生は初めて知りました。今から百年前の大正9年(1920)、東京帝国大学建築学科6名の学生さんが始めた日本で初めての建築運動だそうです。明治から大正の自由主義機運のなかで、日本独自の建築とは何か、建築の芸術とは何かを追求。その足跡を写真、模型、建具、設計図等で紹介されています。
・建物の写真や模型を拝見していますと「モダン」という言葉がピッタリ。何かしら心をゆったり気分にさせるデザイン、人を温かく包んでくれるようなデザインであると思いました。自己主張があるのに、それを感じさせない豊かさを感じました。原理原則はいつの時代もそうあってほしいもの。京都は特に町並みや景観を第一にした建物づくりが大切だといつも思っています。
・分離派建築会発足の頃は、大正デモクラシーの時代。白樺派や民藝運動なども起こり、日本の文化・芸術面でも歴史の一頁を画しました。先達の皆さんは立派ですね~。
▼今展のPRパンフレットより。
▼分離派建築会の宣言文です。
▼展覧会入り口にある「ブンリ派」のネオンサイン?。大正・昭和ロマンを感じさせます。
▼当時の実例写真です。展覧会入り口の写真パネルより。(本項トップの写真含む)モダンですね~。心が和みますね~。住んでみたいと思いませんか。クールでなく、ギスギスせず、精神的にも良いですね。


▼会場で限定配布の「マンガで見る実録エピソード集」(全16頁)
▼近代美術館のコレクションルームのロビーから見る平安神宮の大鳥居、比叡山遠望…。