・9月17日はご存知「敬老の日」・・・お年寄りを敬愛し、長寿をお祝いする日です。そんなこともあって敬老の日にちなんで、幾一里の店の床の間には「老中の壮」という一行書を掛けました。「老いても、なお元気」、そんな意味でしょうか。本書にあやかり、いつまでも壮健で過ごしたいものです。
・この一行書は、宙寶宗宇(ちゅうほう そうう、1760~1838)老師の書です。箱には天保4年(1833)と記されています。江戸後期の臨済宗の僧で、京都・大徳寺の四百十八世。大徳寺の塔頭である芳春院の十三世住職でもあります。晩年は茶の湯三昧で過ごし、近世後期の大徳寺を代表する能書家であったと言われています。