・春爛漫の候。スリップウェアに魅せられ、作陶10年の「山田洋次」さんの個展を幾一里にて開催中です。4月14日(土)から22日(日)まで。スリップウェアの本場・イギリスでも修行された山田さんの手になるスリップウェアは、人知れず人気を博しています。
・今回の個展では、「和と洋に通じる」をテーマに作陶10年の精華を出品頂きます。乞うご期待です。幾一里では初めての個展、愉しみにしています。大皿から、マグカップ、湯呑、徳利、盃、片口・・・暮らしのうつわの数々が揃います。今展では、素地に釉薬を掛けない、めずらしい焼き締めのスリップウェア(下の写真)も登場します。
・スリップウェアは、日本民藝館の創設者である柳 宗悦氏等が、英国のバーナードリーチ氏共々日本に紹介し、その用の美が評価されました。近年は日本でもスリップエアの作家さんが増え、私たちの眼を愉しませてくれています。・スリップウェアとは・・・スリップと呼ばれる泥漿(でいしょう、水と粘土を混ぜたもの)状の化粧土で装飾された陶器。文様は、スポイトからスリップを垂らしたり、筆で書いたり、櫛状のもので引っかいたりして描かれます。そして、釉薬を掛け、窯に入れ焼成されます。
・ぜひ「山田洋次 陶展」でスリップウェアの魅力を存分にお愉しみください。そして、あなたの食卓へも・・・。