・これは何?。「鹿ケ谷南瓜(ししがたにかぼちゃ)」と申します。京都の伝統野菜の一つ。写真の鹿ケ谷南瓜の大きさは、高さ約20㎝、ひょうたん型の独特の形状をしています。色も良いです。夏の元気の素です。
・ところで今日(8月2日)の京都は、最高気温39.1度だったそうです。ほんとうに暑くてたまりませんでした。岐阜県の多治見に次いで高温でした。毎日悲鳴を上げています。皆様もご自愛のほどを。
・鹿ケ谷南瓜のことです。言い伝えでは、江戸時代(文化年間)に京都・粟田村(現・東山区粟田口)の農家が東北の津軽から南瓜の種を持ち帰り、鹿ケ谷村(現・左京区鹿ケ谷)の農家へ。はじめは、一般的な菊型の南瓜だったものが、数年栽培を繰り返すうちに独特の「ひょうたん型」になったそうです。以来、京都では鹿ケ谷南瓜の名で親しまれ、現在では、京都の伝統野菜として、継承・保存に力が注がれています。
▼写真は幾一里の店内・・・(8月1日撮影)
・古来より食用はもちろん、写真のように飾りとしても用いられ、茶席などでも重宝されています。収穫期は7月中頃から8月中頃、食べ頃は8月中頃から9月中頃と言われています。まさしく今が旬・・・。
「丸裸 南瓜かかえて 戻りけり」 正岡子規
「三つもいで 一つ隣へ 南瓜かな」 高浜虚子
「南瓜煮て くらし至って 平凡に」 島田紅帆