・新年七日は、昔から無病息災を祈って「七草粥(ななくさがゆ)」を頂戴する風習があるのはご存じのとおり。もとはと言えば中国の習わしだったそうです。日本では穀物七種のお粥が平安時代の法令集「延喜式」に紹介され、七草は14世紀南北朝時代の文献(河海抄・源氏物語の注釈書)に記されています。
・知人からお年玉として「七草粥」ならぬ「七草のお飾り」を頂戴しました。芹(せり)、薺(なずな・ぺんぺん草)、御形(ごぎょう・母子草)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ・田平子)、菘(すずな・蕪)、蘿蔔(すずしろ・大根)、それぞれ名札も付けられていて、草花音痴には大助かりです。お飾りは部屋に置いて楽しみ、お粥は別に買った七草で味わうことに。
・日本では、古来から年の初めに雪の間から芽を出した草を摘む「若菜摘み」と言う風習があり、これが七草の原点ではないかと言われています。自然とともに暮らしがあった所以です。
・お飾りは、直径15㎝程の桶に植えられた可愛いものです。もちろん毎日水をやらなければ・・・楽しみ、愉しみ。
「七草は 七ツ異なる 風情かな」 正岡子規