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京都の骨董&ギャラリー「幾一里のブログ」



「雪男」現る!!美味なる新潟の銘酒を頂戴しました。

・また有り難いことに、新潟の友人から地酒を頂戴しました。開梱してビックリ、その名も「雪男」。おもしろいですね。先ずネーミングに驚かされました。

・名前の由来は、蔵元青木酒造㈱のご先祖になる江戸期の随筆家・鈴木牧之(すずきぼくし)氏の「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」に登場する毛むくじゃらの異獣がモデルだそうです。蔵元の銘酒「鶴齢(かくれい)」の名付け親も鈴木氏だったとのこと。「北越雪譜」は雪深い新潟魚沼の暮らしを全国に伝えるため出版。雪国の風俗、方言、習慣、伝承、名産等を綴った江戸末のベストセラーだったようです。

・そんないわれを心に留めて、ゴクリと飲み干す「雪男」。スッキリ、シッカリ、ウマイ・・・お酒でした。口当たりが良く、うっかりしていますと飲みすぎてしまいそうでした。何かの機会にぜひお試しください。雪国の厳しさ、美しさを偲びながら・・・。
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▼青木酒造㈱・・・新潟県南魚沼市塩沢1214番地
HPあり、詳しくはご高覧ください。
青木酒造さんは享保2年創業、300年の歴史ある酒蔵です。
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# by ikuitiri | 2019-08-26 17:25 | 町と暮らしと自然の風景

原田マハ著「リーチ先生」をご紹介。(集英社文庫)

・夏になりますと本屋さんの店頭に文庫本がたくさん並びます。夏休み、盆休みのなかの緑陰読書の奨励でしょう。本が読まれない時代になり、少しでも読者を増やそうという作戦。功成りますことを願っています。

・小生も山積みされている文庫本の中から本書を手に取り、求めました。そのわけは、1.インパクトある表紙デザイン。2.英国人陶芸家バーナードリーチ(1887~1979)に興味。3.原田さんの本を読んだことがない。一冊約600頁、価格880円(税別)也。本書は2017年に第36回新田次郎文学賞を受賞。(集英社文庫)

・映画を観ているような臨場感とストーリの運びで一気に愉しく読めました。高村光太郎、富本憲吉、柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎等々、民藝運動に関わった人たちが次々に登場。史実に基づいているとは言うもののフィクションも混在。出版社のPRコピーには、「美と友情に溢れたその生涯を描く、感動のアート小説」とありました。中身はぜひご自分の眼で・・・。
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▼写真は目次のページ。解説は阿刀田 高氏でした。
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▼以下の写真は、「日本民藝館所蔵・バーナードリーチ作品集」(筑摩書房)より。
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▼バーナードリーチ筆「書斎の柳 宗悦」(1918年)
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# by ikuitiri | 2019-08-22 17:19 | 古いもの、愉しきもの

日本民藝館「食の器展」開催中。(会期終了)

・東京駒場の「日本民藝館」、小生は若い頃から民藝大好きで東京へ旅しますと立ち寄っていました。ましてや骨董屋を営んでからというもの催しが変わるとほとんど参じています。今回は現在開催中の「食の器展」をご紹介。会期は9月1日まで、ご興味のある方は早くご覧になってください。

・民藝館の創設者である柳宗悦氏(1889~1961)は、雑器の美を提唱し、普段何気なく使っている器に美が宿ると問いました。今展では、饗応と晴の器、茶の湯と懐石の器、食卓の器(柳家使用品を中心に)、欧米の食の器、諸国の土瓶、晴の染色(庄内被衣を中心に)、朝鮮の膳、朝鮮時代の食の器、菓子型・菓子箱等を存分に拝観できます。もちろん、濱田庄司氏や河井寛次郎氏の作品も。(展覧会の詳細は日本民藝館のHPをご高覧ください。)
▼館内で配布される今展の案内パンフレットより。
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▼日本民藝館の正面玄関。(8月1日撮影)
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▼木槿(むくげ)の花が出迎えてくれました。
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▼展示品の一部。(案内パンフより)
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# by ikuitiri | 2019-08-18 20:39 | 古いもの、愉しきもの

「キュウリの花」をご覧になったことはありますか?。

・お盆です。墓参のため、家内の実家へ。義姉から出来たてのキュウリを採ってみませんかと・・・畑へ。実は生まれて初めて採らせて頂いたのです。「この黄色い花のようなのは何ですか」「キュウリの花です、花が咲いて実が生るんです、何でも一緒なんです」。

・キュウリの旬はいま。みずみずしさ、さわやかさ、シャキッとした歯ごたえ、猛暑の夏に無くてはならない野菜です。日本では平安時代から栽培されているとのこと。漢字で「胡瓜」と書きますが、「胡」という字は中国から見た西方諸民族を指しているそうです。つまりシルクロードを渡って伝来したということです。

▼先端の黄色い部分がキュウリの花。
残念ながら収穫直前ですから花も萎んでいました。
実際はもう少し大きくパッと開いているようです。
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茄子胡瓜 胡瓜茄子 ばかりたべる涼しさ
種田山頭火

帰省子に 凛々たるは 茄子胡瓜
山口青邨
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# by ikuitiri | 2019-08-14 21:20 | 町と暮らしと自然の風景

避暑にミホミュージアムへ。「紫香楽宮と甲賀の神仏展」へ。(会期終了)

・猛暑の日々如何お過ごしですか。だからこそ美術館、博物館へ。涼しい環境の中で、美しいものをたくさん拝見してください。小生は滋賀県甲賀市信楽町にある「ミホミュージアム」へ。

・大自然に囲まれた山中です。町中よりは涼しく快適でした。特に受付棟から美術館棟をつなぐトンネルの中はひんやり。人工冷房より、自然冷房に勝るものなしですね。ほんとうに心地良いものです。

・いまミホミュージアムでは、「紫香楽宮と甲賀の神仏展」を開催中。9月1日まで。8世紀半ばの天平時代に聖武天皇は甲賀の地に紫香楽宮を造営され、大仏の造像も発願されたそうです。しかしながら、短期のうちに中断。近年の発掘調査でその概要が判明。それらの埋蔵品をはじめ、関連する近江の神仏文化を拝観できます。夏休み企画ですから、お子様にも分かりやすい工夫が随所に・・・。ミホミュージアムの地元の歴史をとくとご高覧ください。
▼本展の案内パンフレットより。真中の仏像写真は、
重文・金銅誕生釈迦仏立像(奈良時代、湖南市・善水寺)
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※ミホミュージアムや展示内容等については、
美術館のHPにて詳細ご高覧ください。
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▼館内入口にあるタイトル大パネル
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▼美術館棟へのトンネルの涼しさは格別。自然冷房そのもの
(電気自動車から撮影)
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▼涼しい館内から見る大自然の風景
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# by ikuitiri | 2019-08-09 22:23 | 古いもの、愉しきもの


座辺の骨董/京都壬生の町家ギャラリー[幾一里](いくいちり)

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