・今回は民間信仰の「山の神」をご紹介。古来より農家の間では、春になると山の神が山から下りて田の神となり、秋にはまた山に帰るという信仰があるそうです。また、山では猟師、木樵、炭焼などを営む人々は山を守護する神として崇めたのでしょう。自然に対する畏敬の念そのものと言えます。
・この山の神は、江戸後期から明治頃に作られたもので、新潟地方のものと思われます。よく写真をご覧ください。威厳のあるお顔であり、また慈悲に満ちたお顔でもあります。祈りは人々の願いと感謝の心でした・・・。(高さ24.3㎝)※写真は骨董情報誌「小さな蕾」のご協力を得ました。