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9月6日から11日まで、
金沢の21世紀美術館前にある「しいのき迎賓館/ギャラリーB」で、
「郷土が育んだ自然布と織」展が開かれています。
主催は石川県津幡町で骨董店を営んでおられる
「竹のはし」さん。なんと35年かけて収集されたもの・・・。頭の下がる思いで拝見させて頂きました。有り難うございました。
・「晴れ着ではなく、能登・加賀・越前の庶民が日常の暮らしの中に着用されたと思われる、約五十点の郷土の平常着、仕事着を展示いたします。」と案内状に記されている通り、竹のはしさんの35年の成果が会場いっぱいに展示されていました。民俗資料としても貴重なもの。このような展覧会はめったにありません。
開館時間は10:00~18:00、但し最終日は16:00まで。
▼展覧会の案内状です。
▼サックリと呼ばれる仕事着のアップ写真。作り手、使い手の魂が感じられます。
▼会場風景。一点一点に先人の心が偲ばれます。蒐集地も明記され、資料価値十分です。
▼麻糸の原料や制作過程等も紹介されています。
▼麻糸の原料・・・竹のはしさんの地元の山に自生していたもの。(標本)
▼左はアイヌの着衣。北前船によってもたらされたもの。能登から出たそうです。
▼麻地の大きな幕。(江戸後期)ユーモラスな民画が描かれています。
▼藤布でつくられた仕事着。継ぎはぎがアートですね。