・京都の山鉾町では、鉾建てが始まりました。午前中、通りすがりに菊水鉾と函谷鉾(かんこほこ)の様子をちょっと拝見。前祭の宵山が始まる14日にはすべての山鉾が出そろいます。楽しみです。
・菊水鉾では、天高くそびえる鉾の心棒とも言える真木(しんぎ)に藁縄(わらなわ)がまかれていました。近くには大量の藁縄が置かれていました。鉾一基にどれだけの藁縄が使用されるのか、一度たずねてみたいと思っています。
・藁縄は日本では、縄文土器に縄の文様があるごとく、古来より道具として使われてきています。日本人の食の原点「稲」からつくる神聖な道具として神事(注連縄など)に利用されていることはご存知の通りです。そして、鉾の組み立てに釘は一切使われません。この神聖な藁縄が「いのち」なのです。(7月10日撮影)
▼菊水鉾に使われる大量の藁縄。美しいですね。
▼鉾の長い真木に藁縄が丁寧にまかれていきます。(菊水鉾)
▼函谷鉾では組み立てられた木枠を藁縄でしっかりくくり付け、鉾の基礎がつくられていました。