・御洲濱司・植村義次さんの押物紹介シリーズその12(最終回)。卯月・4月は「桜」の文様でした。
・桜を語らずして春を語れないのが日本です。それほど桜は日本人の生活に深く根ざしています。寒い冬の季節の後、パッと華やかに明るく心を躍らせてくれるのが桜です。希望の春を演出してくれています。
・それでは、いつものように桜にちなんだ俳句をご紹介いたします。
「さまざまの ことおもひ出す 桜かな」 松尾芭蕉
「初桜 折りしも今日は 能日なり」 松尾芭蕉
「湯も浴て 仏おがんで 桜かな」 小林一茶
「あくびした 口に花ちる 日永哉」 正岡子規
「夜桜や 蒔絵に似たる 三日の月」 正岡子規
・今シリーズも今回で最終回。どなたかが仰っていました。この押物は「美味しいけれど、口に運ぶのが惜しい」と・・・。ほんとうに美しいお菓子です。植村さん有り難うございました。