・今回ご紹介させていただく護符幅は、人気映画「男はつらいよ」の寅さんシリーズで一躍有名になった東京葛飾区の経栄山題経寺=柴又帝釈天のものです。
・柴又帝釈天は、江戸初期の寛永6年(1629年)に創建されています。この護符は、木版刷りで、江戸後期1810年代のものと思われます。第11世・日全上人(1812年~1820年)の揮毫があることから推定できます。
・同様の護符は、東京駒場の日本民藝館の創始者である柳宗悦の目にも止まり、民藝館の蔵品ともなっています。そして、ひろく民藝愛好家の間で珍重されています。